名ばかりJKの色々

名ばかりJKの日々の記録。苦悩は尽きない

Rewrite 「三戦目 ラスト!!」

今まで「一戦目」「ニ戦目」とリライトしてきたら、次はこの記事を書き直すしかないよね。



三戦目 ラスト!!
https://nabakarijknoiroiro.hatenablog.com/entry/2020/02/10/161413



この記事は今でもお気に入りだが、改めて振り返ってみることにした。



孤独な高校受験の、最後の戦い。














「不足」






いよいよ、最後の高校受験がやってきた。



今通う公立高校の2回目の受験。



私はここまで孤独な戦いをしてきた。



誰かと一緒に勉強したことは一度もなかった。



学校には、私と同じ高校を受けて既に合格した人や、私と同じく2回目の高校受験をする人が複数いた。



しかし、彼らは所詮敵。



今まで学年1位を何度も取ったにも関わらず、一人で落ちぶれていった私。



そんな私にとって、その人たちはれっきとしたライバルになっていたのだ。



それなのに…














私は最後まで本気を出すことが出来なかった。



その原因は色々あったと思う。



例えば模試。



判定は、基本的に80〜90%の合格率でそれなりの結果を維持。



また、直近の模試では90%以上の合格率が出ていた。



そこに油断の心が生まれていた。



自分の受験する高校や近辺の高校について、スマホで情報収集をするのが楽しかった。



私は受験の当事者であるにも関わらず、まるで在校生かのようにこの状況を俯瞰していた。



結果として、勉強時間が減った。



周囲の人も楽観的に捉えていた。



学校の同級生は、もちろん私がトップ校に受かるはずだと思っていた。



学校は高校受験には保守的な態度を取るといわれているが、担任の先生にも受験について何か言われたことはなかった。



(実際、私のクラスにはもう一人同じ高校を受験する人(成績的にはギリギリのライン)がいて、その人には受験することを反対していたらしい。結局合格したけど。)



受験前日の夜にはゲームをしていた。



それくらい安易で幼稚な気持ちだった。












そして迎えた本番の日。



私は、またしても全く緊張していなかった。



いつも通りに朝を迎え、中学の同級生に会い、いつも通り受験という時間を過ごした。



与えられた問題もいつも通りに解いた。



例年とは若干問題の傾向が違っていたので、驚いた部分もあったが、いつも通りに解いたつもりだった。



しかし…












実力が出し切れなかった。



本番で取ってきた点数は、過去問より明らかに低い。



ようやく焦りが生まれた。



母には、最初は嘘の点数を報告していた。



実際の点数よりも15点くらい上乗せして。



これは、出来が悪かったことを誰にも心配されたくなかったからだ。



受験が終わったあと、すぐにネットで情報収集を始める。





…?



よくよく見ると、今年の問題は難易度が高く受験生みんながあまり点を取れなかったようだ。



自分は内申点も人並みにある。



たぶん大丈夫だろう、と焦りはすぐに消えた。














そして、迎えた結果発表の日。



母と一緒に高校に行く。



人が多い。



自分の番号を探す。
























あった。



私が先に番号を見つけて、指差した。



確かに自分の番号はあった。



でも、


















そこに嬉しいという感情はなかった。









特に番狂わせのなかった受験結果。



特に頑張ったわけでもない勉強。



誰かと共有することもなかった受験の苦しみ。



いや、確かに勉強は3年間コツコツ頑張ってそれなりに苦しんだ。



そして、第一志望校に合格した。



だけど、何かが足りなかった。



私には、何か大切なものが欠けていた…













ここであまり喜ばなかったのが、高校生として勉強にすぐ気持ちを切り替えられた理由ではあるけど。



これが、私の高校受験の全て。



私は、受験を通して何かを得ることが出来なかったのだと思う。