ファイターから職人へ
松江塾ブログのこの記事を読んで、自分も似たようなことを考えていたなと思い出した。
その下書きがこれ。
誰かに勝つ、負けず嫌いという要素だけで勉強でトップに行くのは限界がある
→うつで休んでいる間に自分はそう思った、実際そうだった
だから、自分をより成長させて世の中に貢献する、自分に勝つ、勉強の面白さに気づいて自ら価値を見出す、などのステップに移行することが必要
他者に勝つ、というのは小中学生の段階で終わらせるべき
記事の中で真島先生は、負けず嫌いでない子はファイターから職人へ方向性を変えるべきだと書いている。
ファイターは誰かと戦って勝つことに喜びを感じるが、職人はそうではない。
自分の求める作品を作り上げることに喜びを感じるのだ。
ちなみに、私は勉強に関しては負けず嫌いな面があってそのおかげである程度成績を残すことができたのだが、それ以外では負けず嫌いじゃないことが多い。
例えば私は運動神経が壊滅しているのでスポーツでは負けたことしかないのだが、その時は何も感じない。
悔しくないし、当然だと思う。
要は、自分の得意分野でだけ勝ちたいと思うタイプの負けず嫌いだ。
そんな感じで勉強をしてきたのだが、負けず嫌いだけで競争に勝つことに私は限界を感じていたらしい。
うつ病で疲弊していたのか、競争に疲れたのか、とにかく何の疲れなのかはよく分からないが、
誰かに勝つ、負けず嫌いという要素だけで勉強でトップに行くのは限界があると下書きには書いてある。
ここに負けず嫌いの唯一の欠点がある。
上には上がいる、ということを実感したときだ。
誰かに勝つことが何よりの喜びである人にとって、勝てないライバルが出てくるのは絶望でしかない。
進学校にはどう頑張っても勝てない天才がいるので、それはそれと割り切る必要があるのだが…
とにかく私は競争することに疲れてしまったのだろう。
だから自分をより成長させて世の中に貢献する、自分に勝つ、勉強の面白さに気づいて自ら価値を見出す、などのステップに移行することが必要
他者に勝つ、というのは小中学生の段階で終わらせるべき
と続けて書いてある。
このあたりは先生の考えからは少しずれるかもしれない。
しかし、この気質が先生の言うところの「職人」だと思う。
他者を見るのではなく、ひたすら自分という存在を磨き上げていくのだ。
この職人気質は、もしかしたら自分にとても合っているのではないかと思う。
なぜなら私は自閉症だからだ。
自閉症と言われる人は、多くの場合内向的で他人にあまり興味を示さない。
また、こだわりが強くマイペースである。
これを勉強に置き換えてみたらどうか。
自分のことしか考えないので、興味があるのは自分が正確な知識を積み上げられたか、自分が丁寧な勉強をすることができたかということだけ。
自分を成長させるのが最優先なので、昨日よりもより頭のいい自分を目指す。
勉強に対して異常なこだわりと執着心があるので、頭の中は勉強のことでいっぱい。
マイペースなので、周りの雰囲気に流されずコツコツ勉強を進めることができる。
…学力を高めるために必要な要素がたくさんある気がするのだが、どうだろうか。
今の私には、ファイターから職人へ転換する覚悟が必要だと思っていた。
しかしよく考えてみると、特定の分野でトップに上り詰める人はどちらの要素も兼ね備えている。
少なくとも自分にはそう見えた。
私はもともと負けず嫌いなところがあり、そして今回の分析によって職人になるために必要な素質も持っていることがわかった。
せっかく自分は両方の気質を持っているのだから、ファイターから職人へと完全に変化するのではなく、ファイターと職人の両刀使いを目指すのもありだろう。