効率的な授業の聴き方
今回は、少し高度な勉強法。
主に高校の授業で実践する方法を紹介したいと思う。
私が今やっているのは、その教科でこれまでに学んだことを復習しながら授業で新しい知識を学ぶということだ。
一体どういうことなのか。
私がこの勉強法に至るまでには、ちょっとした経緯がある。
高校に入学した当初、私は学校の速くて難しい授業についていくのに精一杯だった。
特に、私は入学したときの学力が他の人より劣っていたこともあり、必死で喰らいつくしかなかった。
そうやってがむしゃらに勉強していると、いつの間にか授業が暇だと思うことが増えてきた。
それは、授業の質が下がったからではなく私の学力が上昇してきたからである(と思いたい)。
一般的に、高校の授業は校内上位30%くらいに位置する学力の人が、ちょうど良い難易度と感じるような展開になっている。
(もちろん、先生や学校の方針によってはこれに当てはまらない授業もある)
私が暇だと感じ始める頃には、定期テストでもこの3割の壁を乗り越えた順位を取りはじめていた。
そして、もっと上の順位に行くためにはどうすればいいのか?と考え始めた頃でもあった。
そんな時に気づいたこの事実。
このままでは貴重な勉強時間が無駄になってしまう!
そう思った私が編み出したのが、この高度な授業の聴き方だ。
授業を聴いて新しい知識を取り入れながら、これまでに学んだことを復習する。
例えば、数学の授業では定義や例題の解き方の確認を教科書をめくって行う。
英語では、これまでに習った単語の意味をノートをめくって確認する。
他にも定義や用語の暗記、問題の解き方の確認などしなければならないことはたくさんある。
そのときに聴いている授業は、必要な知識や問題の解き方などを先生が解説している時だけしっかり聴けばよい。
あとは話半分にしておけば、こんなことはすでに分かっている…と思って退屈になることも減るだろう。
要は、授業を取捨選択しつつ2つのことを同時に勉強するのがこの方法なのだ。
この勉強法を始めたのは私が高2になってからだが、定期テストの結果は着実に良くなってきている。
また、模試の成績が下がったこともない。
だから、この勉強法による弊害は特に無いと思っている。
それどころか、定期テストの勉強に割く時間はどんどん減っているわけだから、勉強の時間節約が上手くできるいい方法だと思う。
いくつか注意点がある。
まず、高校に入学していきなりこんな授業の聴き方をしてはならない。
入学した当初は、どんな生徒も新しい学校生活に慣れるだけで精一杯だ。
それはもちろん授業の進み方に関しても同じで、特に進学校ならばそのスピードと難しさに衝撃を受ける人がほとんどだろう。
だから、まずは真剣に授業を受けてその感触を確かめてほしい。
同じ学年、同じ教科の授業でも、先生によってその進み方は大きく異なるということが分かる。
特に公立は先生がコロコロ変わってしまうから、一年違うだけでこんなに差があるのか…と思うことも多いはずだ。
そして、1学期の中間テストの結果を見てはじめて授業の聴き方を見直してみるといい。
上位3割に入れなかった…という人はまだまだ授業が理解できていない。
成績が上がるまで、必死に授業だけに喰らいつくしかない。
上位3割に入れた!授業も理解できる!という人もとりあえずは現状維持。
1年の1学期くらいならば、特に上位で入学した人ならその余韻だけで上位の成績が取れている可能性があるからだ。
ということで、とりあえずどんな成績の人でも半年から1年くらいは授業の取捨選択をしてはならない。
結局の所、1年生のときには復習することが少ないうえ、この時にしっかり基礎を身に着けないとその先の勉強が理解できなくなるからだ。
そして、成績が安定して上位に入る人は、半年から1年くらい経ったときに私が紹介した方法を実践してみてほしい。
慣れれば、同時に2つのことを考えながら上手く勉強することも可能だ。
もちろん、授業の取捨選択というのはその授業の中で自分に必要なことだけを聴くことを指す。
だから、先生の授業の進め方や自分にどんな知識が足りていないかを熟知すること、
復習ではどんなことを行えばいいのか瞬時に判断できることが前提条件になる。
それができない人は、どんな成績でもやるだけ無駄なので…
自分で考えて自分でやるのは当然のこととして見てほしい。
それから、この勉強法に頼りきってはいけない。
つまり、この時間に復習しながら授業を受けられるから家では勉強しなくていいか〜とはならないでほしいのだ。
あくまでも、授業と同時に復習できるのはおまけ。
家や塾で十分な勉強時間を取って、予習と復習をするのは当たり前。
そこからプラスの要素として、更に復習や予習ができると考えるくらいがいいと思う。
高校生は忙しい。
少ない時間の中で、ちょっとでも効率的かつ濃度の高い勉強ができるにはどうすれば良いのか。
そんなことを常に考えていると、みんなもいい方法が浮かんでくるかも…?