好奇心と勉強
この前、同じクラスの男女2人と世間話をしていた。
授業時間をまるまる1時間使って。
私がこの人たちと会話することはほとんどないが、一つ分かることがある。
彼らはかなり勉強ができるのだ。
この間の定期テストで私のクラス順位は3位だったのだが、彼らはその上の1、2位だったのではないかと思うほどである。
その中で聞いた言葉。
この2人には共通してあるが、私には決定的に欠けているものが分かった。
うろ覚えだけど、将来何がしたいのか?今したいことはあるか?という感じの話になったときに、彼らはこう言ったのだ。
女子 世界のすべての国にタダで行きたい
男子 世界のすべてを知りたい
冗談じゃない。
彼らは本気で言っていた。
私が一生日本で暮らしたいと思う一方で、彼らは世界中を旅してそのすべてを知りたいと思っているのだ。
あまりの凄さに、私は一生日本で暮らしたいなどと言えるはずがなかった。
ふつう、好奇心がある子どもは学力が高い。
必須の要素ではないが、好奇心が強ければ強いほど勉強に向ける興味は大きくなっていく。
地球の全てを知りたい…
彼らは好奇心の塊…
その究極形に違いない。
私には、この好奇心というものが決定的に欠けている。
もちろん、全くそれが無いわけではないが、もともと感情の起伏が人より無いこともあってあまり好奇心を感じないのだ。
それよりは、強い義務感で勉強している。
ただ、だからといって私は一生彼らに勉強で負け続けるわけではない。
裏を返せば、彼らは興味のあるなしに関わらず努力を続けることが苦手なのだ。
一方、私みたいなタイプの人はどんな苦痛な作業でも必要ならば絶対にやり遂げるだろう。
この性格は、特に幅広い勉強をする上では重要な力となる。
それに、私だけが2人より他の面でも劣っているわけではない。
むしろ、他の面でも私が優れている点はあるしお互いがいい勝負をしているのだ。
だから、私は彼らに勉強で負けるわけにはいかない。
改めて成績上位者の凄さを見せつけられたが、それでも私は戦っていくしかないのだ。