中2の手記⑳
このシリーズも遂に最終回。
022 2018 4/7 無気力な日々を越えて
私は、何も出来なかった。
私は、長い期間この手記を書かなかった。
この期間は春休みで、時間的にも余裕があるのに、何故?
それは、私にははっきりと分かる。
私は、何ににも心を動かされなかったのだ。
では、何故私は何ににも心を動かされなかったのか。
それは、学校に行かなかったからだ。
結局私は、この憎い存在によって心を動かされ、生活を潤していたのか…
何という皮肉なんだろう。
でも、こういうことになるのは想定内の話で、決して私はこの事実に驚いているわけではない。
それに、私は全てを放棄していなかった。
自主的な学習は、やはりしっかりと行っていた。
去年はほとんどまともな勉強をせず、悲惨な目に遭ったので、今年は入試を意識した学習を進めたのだ。
(相変わらず学校の教師らは舐めた態度で、宿題は一つも勉強にならない、2,3日で終わるようなものだということは言うまでもない)
これらの情報を総合するに、つまり、私は生活の中で娯楽を得るということが出来なくなっていたのだろう。
「勉強」という仕事は出来ていたのに、「手記」という娯楽を放棄してしまったのだ。
そんな学校も、明後日には始業を迎えて、私は正式に3年生になる。
3年生とは、高校入試を控える大切な年なのだから、私はバカ生徒とは違ってそれなりの覚悟をするつもりだ。
__新しい生活のためにも、私の心のためにも。
長かったこのシリーズが遂に終わった。
中2の終わり頃に書かれたこの手記は、中3になるとほぼ同時に書かれなくなった。
今、このブログが9ヶ月くらい続いていることを考えると結構短いようにも思える。
やっぱり、人に見られているかそうでないかという差が出ているのだろうか。
この手記は誰にも見せていなかったから…
そして、高校生となった今改めて読み返して思ったのが精神面で随分と変化したところが多いということ。
中学生の時点である程度人格は形成されていたと思うが、やはり環境の変化は人格を変えてしまう。
一言で言えば、中2のときの私は「中二病」だったんだ。
色々なしがらみから抜け出せないでいた自分。
それが発作的に現れて、文章になった。
でも、発作はこの時に収まった。
それから高校生になり、私は人生の中で抜け落ちた穴を必死で回収しているのだと思う。
私の人生は穴だらけだ。
この発作が起こったときにも、穴はボコボコ増えていった。
しかし今は違う。
精神的な変化が生まれて、穴を作らない方法を知った。
それだけでなく、何か致命的に足りなかったものを拾い集めようとしている。
何にも心を動かされなかったあの時から、私は確実に変化している。
そうであってほしいと願う。