大学の給付奨学金に採用された
3週間ほど前、ある審査の結果を知らせる郵便物が家に届いた。
私はその中身を見て何のことなのかすぐに分かった。
今年の6月くらいに、私はJASSOに大学の奨学金を申し込んでいたのである。
進学する前に申し込んでおく予約採用というものだ。
世の中にはいろいろな団体の奨学金があり、私も高校に通っていたときはいくつか頂いていたのだが、
高校3年生のときにどの学校でも案内があるので、利用している大学生はそこら中にいる。
その多くは貸与、つまり社会人になってから少しずつ返済していくタイプのもので、
一部で言われている奨学金が返せない問題とはこの貸与奨学金のことを指しているのだと思う。
しかし、私が採用されたのは給付奨学金なのでお金を返す必要がない。
知らない人もいるかもしれないが、奨学金には貸与型ではなく給付型のものもたくさん存在する。
というか、私は今まで給付型の奨学金しかもらったことがない。
どう考えても貸与奨学金より条件が良いわけだが、給付奨学金に採用されるまでのハードルは高い。
JASSOの給付奨学金に関して言えば、家が住民税非課税世帯であるかそれに近い収入である必要がある。
例えば一人暮らしで住民税非課税世帯になろうと思ったら、地域にもよるが年収が100万円未満にならなければならない。
年収100万円未満というのはあまりにも貧しすぎるし、少数派だろう。
しかし、私の家は残念ながら非課税世帯であるため給付奨学金に採用されたというわけだ。
ちなみに、私は高校を卒業していないので高卒認定の資格で申し込んだ。
高卒認定の人でも奨学金は申し込めるし、成績基準がない(高卒認定に合格、もしくは受験予定でもok)のでむしろ楽なところもある。
JASSOの給付奨学金にはいくつか区分があるのだが、私は一番多くの支援を受けられる第1区分に採用された。
この区分だと、さらに申し込みをすれば国公立大学の4年間の授業料と入学金が実質無料になり、そして月数万円の奨学金をもらうことができる。
まああの年収じゃ1円も学費払えませんよね?ということなんだと思う。
しかし、私は今大学に進学できる状況にない。
これまでの記事に書いてあるように、私はろくに勉強をしておらずうつ病で引きこもりなのだ。
これから一切の手続きを放棄することで奨学金の採用は取り消される。
給付奨学金の財源は国費から出ているそうだが、私はその期待に応えられそうにないのでどこにも進学せずフェードアウトしていくのだろう。
そして、同じことが来年も再来年も続いていくのかもしれない…