Rewrite 「ニ戦目」
前回リライトした記事「一戦目」の続きの記事。
二戦目
https://nabakarijknoiroiro.hatenablog.com/entry/2020/02/07/011507
今回は、この記事をリライトしていきたいと思う。
「偶然だとしても」
次は2回目の高校受験。
敵は、唯一の滑り止めである私立高校だった。
その高校には複数のコースがあり、偏差値的に落ちるということはあり得なかったのだが
問題はそこではなかった。
うちの場合は、家計の問題で特待生になることが必要だったのだ。
特待生になれれば、単に授業料だけでなくその他の費用も無料になる。
それに、私立高校の授業料は高く、その他の費用も合わせると年間で100万くらいが消えていく現実。
家にそんな大金を払う余裕は無かった。
したがって、必ず特待を取ってこいと直接的に言われたわけではないが、そういう雰囲気はあった。
しかし…
過去問の点数が特待生の基準に届いていなかった。
それどころか、複数あるコースの内の最上位コースに普通に合格することすらできない点数だった。
当然、そのコースの合格点を大きく上回ってはじめて受験生は特待生になれる。
受験当日まで不安は拭えなかった。
しかし、本番の感触は予想以上に良かった。
すらすらと入試問題が解ける感覚。
前回の入試とはまるで違う、上手くいっているような状態。
なぜか、全ての教科が実力以上にうまく行ったのだ。
そして結果は…
まさかの特待生合格!!
公立高校とは違い、しっかりと合格証が私のところに送られてきた。
きっと問題との相性が良かったのだろう。
本命校ではない高校の受験で運が味方をしてしまった。
だが、実力の伴わない合格だったとしてもそれは自信につながった。
こうして私の2回目の高校受験は意外な結果で終わり、周囲からの評価はある程度取り戻すことができた。
そして、私は最後の高校受験に挑戦していく…