【拡散希望】言葉が聞き取れない病気 聴覚情報処理障害・APD
突然だが、聴覚情報処理障害・APDを、みなさんは知っているだろうか?
まずは、下のリンク先にアクセスしてその特徴を知ってほしい。
https://medical.jiji.com/topics/1310
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/nhkjournal20191224.html
https://toyokeizai.net/articles/-/302189?display=b
初めてこの病気を聞いた、知ったという人も多いだろう。
実際、私はこの病気にずっと悩まされ続けていたにも関わらず、自分自身でそのことを知ったのは数年前のことだった。
それくらい、この病気は日本ではまだまだ知名度が低い。
その特徴は、音自体は聞き取れるのに、言葉として聞き取ることが出来ないというものだ。
どういうことかというと、周囲が騒がしいと誰かが私に話しかけてきてもその内容が全く分からなかったり、
テレビを見ていても、テロップがないと何を言っているのか分からなかったり、
音楽の歌詞が聞き取れなかったりすることが私の場合は多い。
例えば、「おはよう、今日は元気?」と言われていたとしても、私には
「とねひま、ほょうあけちめ?」
というように、言葉として成立していないものというか、不思議で意味不明な聞こえ方をすることがよくあるのだ。
これは説明しても、なかなか当事者にしかわからない感覚だろう。
また、この病気の患者は聴覚検査をしても異常なしと判定される。
なぜなら、聴覚検査の音は言葉ではない単純な音だからだ。
もちろん、私も普通の聴覚検査ではいつも異常なしと判定されている。
だから、他の人には気づかれない、ましてやその本人も気づけない。
そして、私にとって最も興味深かったこの病気の特徴。
発達障害者の多くは、この病気を併発するという。
以前にも紹介した通り、私は広汎性発達障害(高機能自閉症)の当事者であり、既に診断済みの発達障害者である。
nabakarijknoiroiro.hatenablog.com
発病する原因ははっきりしておらず、根本的な治療法も存在しない。
これが、APDと発達障害に共通する特徴だ。
だから、APDを持つ人が少しでも楽になるためには周囲の協力が不可欠になる。
例えば、騒がしい場所では話さずに静かな場所で話してくれると話の内容がだいぶ聞き取れるようになる。
長い話は文字に起こしてくれると理解しやすくなる。
これは発達障害についても同じだ。
残念ながら、私の周りにAPDを理解をする人はほとんどいない。
母にも何度かその症状を伝えたことがあるが、軽くあしらわれてしまった。
私が発達障害者であることを早期に認め、適切な行動をしてくれた母でさえ理解できないのだ。
しかし、高校で私が時折話す同級生に、一度だけこのことを伝えたことがある。
彼女はそれを理解し、共感していた。
…共感?
そう、彼女もまた、発達障害の傾向が強い人なのだ。
私が小さい頃は、これだけ人の話が聞き取れないのはみんな同じなのだと思っていた。
そして、口頭で言われたことをすぐ忘れてしまうのも普通なのだと思っていた。
文字で書かれたことは鮮明に覚えられるから、勉強は学年で一番できる。
しかし、私にとっては当たり前のことが、他の人にとっては違った。
私がAPDであるというのに気づいたのは、つい最近のことである。
もっと多くの人がAPDという病気を知るために、この記事を拡散してください。
それが、ブロガーとしてのやり方です。