名ばかりJKの色々

名ばかりJKの日々の記録。苦悩は尽きない

ハイパーレクシア(過読症)だった頃の話

をするとは言っても、まずハイパーレクシアが何なのか分からない人は多いだろう。



ハイパーレクシアは、読みの能力が他の人よりも異常に高い人のことを指す。



特に、幼い頃に文字や数字、記号などの読みをかなり早い段階ですぐ覚える。



一方で、ディスレクシアなら皆さんも聞いたことがあるかもしれない。



これは学習障害の一つで、読み書きが非常に困難な人のことを指す。



ハイパーレクシアは、ディスレクシアとは正反対の状態なのだ。



この特性自体はその人が賢いことを示していて何の問題も無いのだが、他の発達特性と混じり合うことで逆に障害になることもある。



また、自閉症の人は一定数ハイパーレクシアであり、私もその一人であった。



私の場合は、日本語の読みに異常な強さを見せていた。



ひらがなやカタカナはもちろん、常用漢字の読み方は2、3歳のときに大方マスターした。



なので、この時には新聞がスラスラ読めたらしい。



ただ、私は自閉症だったので4、5歳くらいまでほとんど発語が無かった。



質問には必ずオウム返しをして、コミュニケーションを取ることは出来なかった。



だから、この時の私は新聞が音読できるのにまともな会話が出来ないというおかしな状態…



もちろん、ハイパーレクシアでも定型発達の人はいるのでみんながみんなそうではないが、



やはり異常な雰囲気だっただろう。



(ちなみに、私は書きに関しては普通だった。年長さんになるまでひらがなは書けなかった。)



天才だと言う人もいたかもしれないが、それは能力の凸凹が大きすぎるだけだった。



それに、成長すれば読みの能力は追いつかれてしまう。



(有利になれるのは小学生まで…)



私は、自閉症によって読みの能力と引き換えに様々な能力を失っていたようだ。