松江塾と名ばかりJK(1)
私が松江塾のことを知ったのは、高校受験が終了した直後のことだった。
zの高校にも合格し、なんとなくダレた日々を過ごしていた私はスマホをいじっていた。
その時、見たことのない記事がおすすめ欄に表示された。
何だか変わった文体のブログ。
調べてみると、埼玉にある個人塾塾長のブログらしい。
いくつか過去記事を見てみた。
すると面白いし、何よりもこれから高校生になる私にとって有益なことがたくさん書いてあった。
当時、真島先生のブログははてなブログに引っ越してからまだ1ヶ月ほどだったので、あっという間に過去記事をすべて読み終えた。
それから、私は松江塾のブログを毎日読むようになった。
高校生が勉強で勝つためには入学直後のテストが何より大事、という記事を見て春休みの勉強には力が入った。
その結果、最初の英語のテストで私は満点を取ることができた。
また、高校で部活と勉強を両立することの大変さもたくさん書かれていて、部活に入らないという私の決断を後押ししてくれた。
そして、松江塾のブログを見るのはいつしか習慣となっていた。
ある平日のこと。
まず、私は教室でぼっち飯を食べながらスマホを起動する。
弁当を食べながら午前中に更新された記事を見る。
帰りの電車でも私は一人になることが多かったので、また更新された記事を追いかけていた。
寝る直前。
ヘロヘロの体でベッドに入りながら、記事の更新が無いかチェックする。
最低でも1日に3回のチェックを欠かさなかった。
土日は不規則になることが多かったが、それでも1日に1回はスマホを開いて松江塾のブログを見ていた。
そんな感じでブログを見ていると、私の勉強観は自然に松江塾と似たものになる。
中学生をメインに指導しているということはとっくに分かっていて、
もう少しこのブログを発見するのが早ければ何かが変わったのではないか…
と思った。
それと同時に、高校生には自学環境を無料で用意しているということも知った。
そこに自分が入りたいとも思ったが、この時はまだ2019年。
中学部の卒業生しか入れないというルールと、埼玉という絶望的な遠さが私の夢を阻んだ。
秋になり、私は塾長の素性を突然知ることになった。
どういうことかというと、真島先生がブログに顔写真を載せたり本名を書いたりし始めたのだ。
そう、この時まで私は顔も名前も分からない塾講師の謎のブログを毎日読んでいたということであるw
それから、LINEでグループチャットができた。
私はすぐグループに入って、「ただの高校生」として毎日閲覧していた。
当時は今と違って個人塾の先生どうしのやり取りがメインであり、学生よりも保護者の人が圧倒的多数だったと思う。
まあ塾ブログの読者層を考えれば当然かも…
私はそのグループチャットからも影響を受けた。
たくさんの尖った大人がブログでやり取りをする。
そんな姿を見て、私もブログを始めたいと思った。
それが高1の冬のことだった。
そして、このブログが始まった。
最初は全くアクセスが無かったが、グループチャットに自分のブログのリンクを貼り付けるというズルをして何とか閲覧されるようになった。
(この時に、私のブログが初めて松江塾の先生方に認知されたはず…)
数ヶ月後にはこのグループチャットから抜けるのだが、今でもこのブログの読者層はここと被っていると思う。
たとえ遠く離れていても、私はブログを通して松江塾と繋がっている。
高校での成績も良くなってきた。
私がそう思ったこの時、2020年2月中旬頃。
間もなくコロナ禍がやってきて、高校は臨時休校となった。
そして、私と松江塾の関わりは思いもしなかった方向へ進んでいく…