一戦目
私の高校入試は3戦(3回)あった。
変人の孤独な戦い。
そんな高校入試の記録を、一戦ずつ順に書いていきたいと思う。
まず一戦目。
私は3回中2回、同じ高校を受けている。
その高校が今通う公立高校だ。
今回はその1回目。
模試の判定では合格率70〜80%。
しかし過去問の手応えはあったかと言うと…
今思えば無かったかもしれない。
だけど、当時の私はとても楽観的に受験を捉えていた。
なぜなら、それまでずっと成績はトップクラスを走り続けていたから。
通っていた中学校はレベルが低く、マンネリ化がひどかった。
どうせ受かるだろうという気持ちがどんどん私を堕落させていって…
勉強時間は受験が近づくにつれて減っていった。
過去問の出来が上がることもなく、迎えた当日。
私は全く緊張していなかった。
それは本気で受験を経験していなかったからだと思う。
問題を解いている最中も、気持ちが浮ついていた。
試験が終わって振り返れば出来は悪かった。
でも受かっても落ちてもどっちでもいいだろうという、トップ校受験生としてあるまじき気持ちがあった。
結果は…もちろん不合格。
別にショックではなかった。
ある程度予測はできたことだし、不合格でも2回目また挑戦することが出来たからだ。
しかし、プライドは傷ついた。
同じ中学校には合格している人もいて、比較された。
私はトップから落ちていた。
そんな周知の事実に、最後に気づいたのは自分だった。
私は無知すぎた。
でも、まだ本気で勉強する気にはならなかった。
1戦中0勝1敗。
いつになったら私は本気で勉強するんだ!?